|
| ||
先ず小道具は役者の仕科に役立つものは何でも小道具係りの領分だそうです。(そしてその領分は決して冒さないのだそうです。非常に道徳的な義理固い所を持ち、芝居裏の美風との事です。)
雨は小道具、雪は大道具となるのだが、赤垣源蔵の饅頭笠や直侍の傘の積もつた雪は、小道具となります。綿を延ばして霧を吹いて、その端に薄い鉛が付いていて、トンと叩くとバラッと落ちるようです。風は小道具、月は大道具で、電気の照明が発達したので、(以前は4枚板を切りぬいて紙を張り、中へロウソクを入れて照らし極めて雑な物だったそうです。)ブリツキへ硝子を張って、幻燈式で、それへ雲のかかるようにしたのもが、大正7年頃新富座で、故鴈治郎が「引窓」を出した時に使用したそうです。それからモチ`張にして、キネマで見せるやうになってから、現今に及んでいるとの事。雷様は、箱に鉄の歯車が附いていて、床の上で箱を引張るとゴロゴロ言うのだそうで、雷光は電気です。
擬音では、犬の声は下廻りの役者が演り、牛や千鳥、ふくろを初め虫の声等大概竹の笛で、変わっているのは、蛙の声で、赤貝の貝を擦りあわせていたとの事です。
だが、こういう道具もそこに熟練がいるので素人には本当の音が出ない事はいうまでもありませんと。―――(参考文献 :続歌舞伎劇鑑賞 三田文学出版部 昭和18年4月発行)
お知らせ
| 関西芸友会会長【大導寺はじめ】 大会出演座長名と狂言・歌謡・舞踊曲名全紹介他 | 【島田謙太郎】3回忌追悼座長大会 大会出演座長37名と狂言配役名・歌謡・舞踊曲名全紹介 | ||
| 公演演目の抜粋 | 劇団員の連名 | ||